今私たちは、歴史的転換点の上に立っています。
この数年の内に、日本が更なる下降傾向を示すのか、あるいは反転するきっかけを掴むのか、その方向性が明らかになるでしょう。
注目すべきは、今までの価値観や概念、それに基づくシステムが崩れつつある点です。この原因として、新しい国際化のプロセスの波が起こり始めている事です。
この新しい国際化のプロセスの中にあって私たちが生き残るには、企業の中で、あるいは企業の外との関係でも、分断された現場の情報や現場力のある人とのネットワークを早く構築する必要があります。
その為には、現場とのネットワーク化を図る事が必要ですが、このリソースは国内には存在しません。
海外の市場に一番近いところにあるリソースとネットワーク化を図る事で、その市場とのアクセスが可能になり、その市場が求めている商品やサービスの提供が可能になります。
この役割は今まで商社や邦銀が果たしてきましたが、彼らが海外市場から撤退する中で、その情報や担い手がいなくなっています。私たちはこれを直接海外のリソースとネットワーク化します。
これにより、私たちは国際経験がなくとも国際人に生まれ変わる事ができると考えます。
日本が国際社会の中で生き残るための国際化への新たな挑戦とは、少子高齢化社会の日本が国際社会で生き残るために、成長著しいアジア等の海外マーケットと連動させることで、成長の果実を得るしか方法はありません。
現代社会は、「スピード・メリット」に依存しています。これまでの「スケール・メリット」を判断の基準にできません。私たちは、新しい国際化プロセスにおいて、「スピード・メリット」をベースに商品とサービスを標準化することで、アフターケアサービスを必要としない、社会のニーズにあった商品とサービスを提供することができると信じます。
現在多くの企業が、政府への信頼を失い、政府のガイダンスへの不安が増幅される中、内向き思考や企業論理の行動に向かっており、新しい国際化プロセスの中で企業は次々と分断化されつつあります。これは、経営のリーダーシップの欠如や企業内の人材の分断化だけでなく、現場レベルの適切な情報の不足によるものと考えられます。現在の日本の混乱は、企業間の分断をより加速させるでしょう。こうした中、海外とのネットワークの再構築と強化が今必要です。